┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ 　　　　┃さ┃┃く┃┃ら┃┃日┃┃記┃　　〜ボクとさくらのほのぼの劇場〜 　　　　┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛ ============================================================================= ５月２０日「セバスチャン」 いつもさくらを散歩させるときには、カゴの中に水をすくうようにして 手を差し入れます。 するとさくらはスルリとよってきて御用達エレベーターよろしく 僕の手の中にちょこんとうずくまります。 それを確認したら、サクちゃんプライベートガーデンまで送り迎えです。 寝ぼけまなこのサクちゃんですが、お尻ふりふり喜び勇んで走り出します。 そしてひととおり散策し終わると姫はすり寄ってきてせがみます。 「じいや、わらわはもう遊び飽きた。お部屋まで送ってたも！」 「かしこまりました。お嬢様。お部屋でございますね。何でもお言いつけくださいまし。」 僕は執事のセバスチャン。手のかかる姫ですが、かわいいので許しちゃいます。 しかたがないなあ。 でも一つ気になることがあります。 さくらは僕の手と足の区別がつかないらしく（無理ないか）、 テレビを見ながらゴロゴロしている僕の足の方に寄ってきて スリスリフガフガしながら足の指と甲のあいだくらいのへこんだところ（指の付け根あたり）に 座り込むのです。その後ろ姿はほんとにエレベーター待ちしているお客さんのようです。 う〜む。「お客さん！こっちっすよ！ 」 と手を差し出すと、姫は恥ずかしそうにそそくさと乗りかえるのです。 僕は執事のセバスチャン。 姫のためでしたらこの身を粉にしてお仕えいたす所存でございます〜。 　　　　　　　　　　　　　トップページへ　│　前へ　│　つづきへ