| ┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓┏━┓ ┃み┃┃か┃┃ん┃┃日┃┃記┃～ボクとみかんのドタバタ仔育て奮闘記～ ┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛┗━┛ ============================================================================= １９９９年１１月２８日「みかん登場！」 後藤家に新たな住人（住犬？）が加わりました。 名前は「みかん」 ウエルッシュ・コーギーで、生後約２ヶ月の女の子です。 ペットショップのケージの中からボクを見つめる愛くるしい瞳。 昔、実家で飼っていた犬のクロに似た人懐こい顔立ちに魅かれてしまったのだ。 離乳食・ワクチン接種・しつけ・お散歩デビューなど、 これから待ち受けているであろう幾多のドタバタ劇に思いをはせ、 胸の高鳴りをおさえられないボクなのです。 現在、彼女の仮の住まいはお店からいただいた段ボール箱の中。 文字どおり、これがホントの「みかん箱」 （生後２ヶ月以上経ってワクチン接種するまでは、箱に閉じこめて飼わないといけないそうです。） １１月２８日（retake）「その日は突然」 その日は突然訪れました。 大阪に引っ越して２ヶ月でイヌを飼うことになるなんて。 義父母の家に遊びに行った帰り道、 以前から気になっていたペットショップ「コジマ」 （全国チェーンで関東にも店舗があり、ピギーなんとかがいた。） に寄ってみようということになりました。 キレイで明るく、割とゆったりとした店内はなかなか良い感じです。 そこで何の気なしに、あのイヌがいい、このイヌがいいなんて話をしていただけだったのです。 仔犬達が入ったケージが並んでいる中、ボクは愛嬌のある気に入ったコを見つけ立ち止まり、 ず～と眺めていました。 その仔犬は、黒い毛皮に白いソックスを履き、茶色のまゆ毛で瞳がくりくりしています。 「W・コーギー」という犬種だそうな。 なんとなく、昔実家で飼っていた雑種犬「クロ」に面影が似ています。 するとすかさず店員さんがやってきて、魔の一言。 「抱いてみますか？」 「いいんですか？」 さっそく手を消毒液に浸け、抱かせてもらっちゃいました。 あまり暴れもせず、静かに抱かれています。 「かわいいなあ。でもうちはまだ無理だよねえ。」とカミさんに聞くボク。 「ダメだよう。そんな余裕ある訳ないじゃん。」と云う答えを半分期待していると、意外なことに、 「ちゃんと面倒が見られるんだったらいいんじゃない？」 えっ？エッ、あっと....いいの？？？ ボクが「うん。」とさえ言えばイヌを飼っても良いという現実を目の前に、 イヌを抱えたまま３０分、ケージに返してから１時間、うろうろと行ったり来たり。 室内犬を飼うのは初めてだし、ましてや引っ越したばかり、お値段も結構、でもかわいい、 逆にこのドサクサに紛れて、ペーパークラフトのモチーフにも。そりゃ安易？ あーでもないこーでもない、と考えあぐねた揚げ句、お持ち帰りしてしまったのでした。 仔犬の入ったそのダン箱（移動用）をまるで危険物を扱うようにそっと車に乗せ、 そろそろと家まで運びました。 さっそく、恐る恐る仔犬を抱き上げて部屋に放しました。 落ち着かせるためにブドウ糖入りの水を容器に入れてあげると、飲んでる飲んでる�｡ 心配ながらもほころんでしまう顔、それもつかの間。 突然ダッシュッ！部屋の中を走る走る！イスの脚、棚の下をくぐるくぐる！ 猛烈な勢いではしゃぐはしゃぐ！おーい、どこいくんだ～！ 人見知りもせず元気に走り回るその姿に安心し、しばらく一緒に遊びました。 その後、 当面暮らしてもらう簡易ケージとなるダン箱（９００×４５０×６００）を組み立てて中に入れ、 疲れているだろうからと、とりあえずそっとしておくとす～す～と寝息を立てています。 ここで僕たちは会議に入ります。 さてどんな名前にしよう？ ハムスターが「さくら」だから「かえで」とか...いやそんなタマじゃあない。 ボクがイチ押しだったのは「サカナ」しかし、却下。 いちょう、もみじ、......「みかんっっっ。」コロコロとはしゃぐあの姿。 う～ん、これだ。 明日はみかんのために仔犬の飼い方・しつけの本を買いに行こう。 クロのこと クロはもともとは野良犬で、なんの芸もしないかわりに誰に対してもすこぶる愛嬌がよく、 いつどこにいても「クロ！」と呼ぶと、 胴長短足で毛足の長いしっぽをグルングルンさせながら走ってきて ボクの足もとに寄り添い、 「撫でて撫でてよお！」としっぽをふりふりするノーテンキでかわいい奴でした。 （胴長短足のクロにもコーギーの血が入っていたのかもしれませんね。） ボクが小学４年生の頃、近所の家の縁の下でお産をしていたところを仔犬ごと家に持ち帰り、 強引に飼い始めてしまったのです。 （今思えばすごいことしたもんだ。 そのあと、まずは生まれた仔犬の里親探しに奔走するはめになりましたが。） クロは、飼い始めたころから周りの人に年寄りだのおばあさんだと云われていましたが、 獣医さんによると当時実際は２歳くらいで、以後１２年ほど生き、５年前に死んでしまいました。 ボクや妹が大学へ進学し、家を出て一人暮らしを始めるようになると、 クロの世話はもっぱら両親に任せっぱなしで、結局最期も見取ってあげることが出来ませんでした。 思い返すと、もっともっとかわいがってやればよかったな。という想いが込み上げます。 みかんを見ていると、クロの面影をダブらせることがよくあります。 耳を澄ますと、エサをせがんで「ワ、ワン！」と鳴くクロの声が聞こえてくるような気がします。 トップページへ │ つづきへ |